フリースクールを探す小・中学生におすすめ|合同説明会
2026.09.25
新学期が始まってお子さんが学校に行きづらくなり、フリースクールを調べ始めた保護者の方もいるでしょう。
フリースクールに関する情報を集めるなかで通信制高校の合同説明会の案内を目にし「うちはフリースクールを探しているだけで、高校の話はまだ先なのに、行ってもいいのだろうか」と迷ってしまう保護者の方もいるかもしれません。
実は、通信制高校向けの合同説明会は、フリースクールを探す際にも活用できる場です。
この記事では、フリースクール探しに合同説明会が向いている理由と、参加する前に知っておきたいポイントなどを解説します。
そもそも「合同説明会」とは?

「合同説明会」とは、複数の通信制高校やサポート校などが同じ会場に集まり、それぞれのブースで個別に説明を行うイベントです。
1つの会場を回るだけで、複数の学校の情報にまとめて触れられるのが最大の特徴です。
また、各学校のパンフレットを見比べたり、担当者に直接質問したりしながら、限られた時間の中で効率よく情報収集ができます。
ニュースクでは、年間を通して合同説明会「新しい学校選びフェア」を全国各地で開催しており、毎回多くの保護者・お子さんが来場しています。
会場には、通信制高校やサポート校、フリースクールなどが数多く並んでおり、高校選びだけでなく、その手前の居場所探しを目的に来場する方も少なくありません。参加は無料、一部の企画以外は入退場自由です。
気になる回が見つかったら、公式サイトの開催情報で確認しておきましょう。
通信制高校の合同説明会もフリースクールの話が聞ける
「通信制高校の合同説明会」と聞くと、高校選びのための場だと思われがちです。
しかし、フリースクールや中等部を併設している通信制高校も多くあります。そのため、合同説明会に足を運ぶと、高校の情報だけでなく、フリースクールや中等部の説明を受けられる場合があります。
実際に、ニュースクが開催している「新しい学校選びフェア」では、フリースクールの情報を目的に来場する小・中学生の保護者が少なくありません。
こうした背景には、フリースクールを取り巻く状況の変化があります。文部科学省の調査によると、不登校の生徒数は12年連続で増加しています。さらに、2024年度の小・中学校における不登校の生徒数は約35.4万人と報告されました。
フリースクールは、学校以外の学びの場として民間団体や個人が運営する教育施設です。「今の子どもをそのまま受け入れ、その子らしい成長を支える」という考え方で運営されています。
学校選びの入り口が高校だけでなく、お子さんの居場所にも広がってきている近年において、通信制高校向けの合同説明会は、フリースクールを探す保護者にとっても身近な情報収集の場です。
合同相談会は中学1・2年生でも参加可能
合同説明会には、小・中学生のお子さんを持つ保護者が数多く来場しています。
「通信制高校」という名前を見て、高校進学を控えた家庭だけが対象だと感じる方もいますが、実際の来場者にはフリースクールの情報を求めて訪れる中学1・2年生はもちろん、小学生の保護者も多く含まれています。
受付で、会場のスタッフに「フリースクールを探している」と伝えれば、各ブースでフリースクールの説明を中心に受けられます。高校の入試制度やカリキュラムなど、まだ必要としていない情報を無理に聞かされることはありません。
合同説明会がフリースクール探しに向いている理由

合同説明会にはフリースクールを探す保護者にとってさまざまなメリットがあります。ここでは、特に押さえておきたい5つのポイントを紹介します。
フリースクールの説明を一度にまとめて受けられる
フリースクールは1校ずつ見学の予約を取り、個別に足を運んで話を聞くのが基本です。それぞれの施設に問い合わせをし、日程を調整し、実際に足を運ぶには、時間も労力もかかります。
また、仕事や家事の合間を縫って何校も見学に行くのは、保護者にとって大きな負担になるでしょう。しかし、合同説明会であれば、会場に集まった複数のフリースクールの説明を同じ日にまとめて受けられます。
それぞれの校風や特徴、学習内容の違いを、その場で比較しながら検討できるのは、合同説明会ならではの大きなメリットです。
個別見学との違い
個別の施設見学は、1校についてじっくり話を聞ける点が魅力です。校内の様子を実際に見学できたり、在籍している児童生徒やスタッフと直接話せたりと、合同説明会では得られない深い情報を得られます。
一方で、合同説明会は、まだ候補を絞りきれていない段階で、複数の施設を短時間で比較しながらお子さんに合いそうな施設の見当をつけるのに向いています。
まずは合同説明会で候補を絞り込み、気になったら個別見学で深く知る、という使い分けもおすすめです。
その場での入会が前提ではない
「説明会に行ったら、入会を勧められるのでは」と身構える保護者の方もいるでしょう。しかし、合同相談会は、その場での入会が前提のイベントではありません。
合同説明会は、あくまで施設の情報を知ってもらうための場として開催されているため、情報収集だけを目的とした参加でも問題なく、気になる施設の話を聞いてみるという気軽な気持ちで来場できます。
施設によっては体験授業に参加できる
ニュースクが主催する「新しい学校選びフェア」では、全会場共通で体験授業に参加できます。
体験授業は、説明を聞くだけでは分からない、実際の授業の雰囲気やスタッフとの相性、他の生徒の様子などを、お子さん自身が肌で感じられる貴重な機会です。
パンフレットや口頭での説明だけでは、お子さんに合うかどうかを判断しきれないことも少なくありません。実際に授業を体験してみることで、お子さん自身の感覚に基づいた判断がしやすくなります。
気になる施設があれば、体験授業の有無や当日の参加方法を、会場で直接確認してみましょう。
同じ悩みを持つ保護者と情報交換できる
合同相談会の会場には、同じようにフリースクールを探している保護者が数多く来場しています。
施設のスタッフだけでなく、同じ立場の保護者から実体験に基づく話を聞けることも、合同説明会に足を運ぶ価値のひとつです。
フリースクール選びは、周囲になかなか相談できず、ひとりで悩みを抱えてしまう保護者も少なくありません。会場で顔を合わせた保護者と情報交換をすることで、パンフレットには載っていないリアルな声を聞き、同じ悩みを共有できる安心感を得られる可能性もあります。
合同説明会を有効活用するための事前準備

合同説明会は、限られた時間のなかで複数の施設を回るイベントです。当日になって「何を聞けばよいか分からないまま、パンフレットをもらって帰ってきてしまった」とならないよう、事前の準備をしておくと安心です。
ここでは、参加前に整理しておきたいポイントを3つ紹介します。
お子さんの現状と希望を整理しておく
まずは、お子さんが今どのような状態にあるのかを整理しておきましょう。
- 学校に行きづらくなったのはいつ頃からか
- 家ではどのように過ごしているか
- 外出や人と会うことに抵抗があるか
- 勉強に対してどのくらい意欲があるか
これらを簡単にメモしておくだけでも、ブースでの相談がスムーズになります。
「どんな施設がありますか」と漠然と尋ねるよりも、状況を伝えたうえで「こうした子でも通えますか」と聞くほうが、必要な情報を引き出しやすくなるでしょう。
また、通所の頻度、自宅からの距離、費用、出席扱いの可否、オンライン対応の有無など、フリースクールを選ぶ際の条件はいくつもあります。しかし、すべてを満たす施設はなかなか見つかりません。
そのため、事前に「これだけは譲れない」という条件と、「できれば叶えたい」という条件を分けておくとよいでしょう。
優先順位が決まっていれば、会場でたくさんの情報に触れても判断に迷いにくくなります。条件に合わない施設を早い段階で見極められるため、限られた時間を気になる施設の相談にあてられます。
当日質問したいことをメモにまとめておく
会場では次々と説明を聞くことになるため、聞きたかったことを忘れてしまいがちです。以下のような質問をあらかじめ書き出しておきましょう。
- 1日の過ごし方やスケジュール
- 在籍している子どもの人数や年齢層
- スタッフの人数や、どのような経歴の方がいるか
- 出席扱いの実績と、在籍校との連携方法
- 入会金・月額費用・その他にかかる費用の総額
- 見学や体験の申し込み方法
同じ質問をすべての施設に投げかけると、回答を比べやすくなります。なお、質問事項はスマートフォンのメモ機能やノートに記録しておけば、その場で回答を書き加えられるため便利です。
お子さんと一緒に行くかどうかを話し合っておく
合同説明会には、保護者だけで参加することも、お子さんと一緒に参加することもできます。
お子さんが外出に抵抗を感じている場合は、無理に連れて行く必要はありません。まずは保護者だけで情報を集め、持ち帰った資料をもとに家庭で話をする形でも十分です。
一方で、お子さん自身が会場の雰囲気やスタッフの様子に触れることで、通うイメージをつかめる場合もあります。体験授業に参加できる会場であれば、なおさらでしょう。
どちらがよいかはお子さんの状態によって変わるため、事前に本人の気持ちを確認しておくことをおすすめします。
フリースクール選びで押さえておきたいポイント
合同説明会で複数の施設の話を聞くときに、何を基準に比較すればよいか迷う保護者の方も多いでしょう。ここでは、フリースクール・中等部を選ぶ際に押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
出席扱いになるかどうか
在籍している小中学校の校長の判断によっては、フリースクールへの通所が出席扱いとして認められる場合があります。出席扱いが認められると、進学先の選択肢が大きく広がります。
出席扱い制度とは、文部科学省が定めている、フリースクールへの通学を中学校への出席と見なす制度です。
ただし、出席扱いになるかどうかは、学校や自治体、フリースクールの活動内容や在籍する小中学校との連携状況によって異なります。そのため、一律に「このフリースクールなら必ず出席扱いになる」とは言い切れません。
気になる場合は、合同相談会の場で「出席扱いの実績はあるか」「在籍校との連携はどのように行っているか」を直接確認しておくとよいでしょう。将来の内申点や進路にも関わる部分のため、早めに確認しておくと安心です。
学習内容・カリキュラムの自由度
フリースクールは施設ごとに学習内容や過ごし方が大きく異なります。
- 教科学習に力を入れ、学校の授業に近い形で学べる学校
- 体験活動や創作活動や自由な時間を重視し、学習よりも居場所としての役割を大切にしている学校
また、近年では、ICT(情報通信技術)の進化と社会情勢の変化により、自宅にいながら社会とつながり、学びを継続できるオンライン型フリースクールも増えてきました。
フリースクールの仕組みは多岐にわたるため、お子さんがどのような環境で過ごしたいかによって、合うフリースクールも変わります。
家庭やお子さんの希望を整理したうえで、各校の説明を聞き比べてみましょう。可能であれば、お子さん自身にも話を聞いてもらい、雰囲気が合いそうかどうかを一緒に感じてもらうことをおすすめします。
費用面
フリースクールは民間施設です。そのため、基本的には利用料が発生します。一般的に、フリースクールの月額の授業料は3万3,000円ほどとされています。
なお、通学型のフリースクールでは、授業料に加えて以下の費用が発生します。
- 交通費
- 教材費
- 行事参加費
フリースクールの費用は、スクールの形態や提供しているサービスによって大きく異なります。そのため、合同相談会では、総額でどれくらいの費用がかかるのかを確認しておきましょう。
自治体によっては、フリースクールの利用にあたって補助金制度を設けている場合もあるため、お住まいの自治体の制度と合わせて確認しておくと安心です。
通いやすさ・オンライン対応
自宅からの距離や通いやすさも、継続して通うためには大切な要素です。せっかく気に入った施設が見つかっても、通所に時間がかかりすぎると、お子さんの負担になり、通い続けるのが難しくなってしまうかもしれません。
保護者としては、学習面のサポートやカリキュラムの充実度が気になるでしょう。しかし、不登校を経験したお子さんにとって、そのフリースクールが通いやすく、新たな居場所になるかは、次へ向けての大きな一歩となります。
まとめ
この記事では、フリースクール探しに合同説明会が向いている理由と、参加する前に知っておきたいポイントなどを解説しました。
通信制高校向けの合同説明会は、フリースクールを探している小・中学生の保護者にとっても活用できる場です。
近年では、多くの通信制高校・サポート校がフリースクールを併設しており、合同相談会では、複数の施設の説明を一度にまとめて受けられます。体験授業に参加できる点も、お子さんに合う施設かどうかを見極める後押しになるでしょう。
また、合同相談会をより有意義な時間にするためには、事前の準備が欠かせません。お子さんの現状や家庭の希望を整理し、質問したいことをメモにまとめておくだけでも、当日に得られる情報の質は大きく変わります。そのうえで、出席扱いの可否や学習内容、費用、通いやすさといった視点から各施設を比較してみてください。
「合同説明会は高校向けだから、うちはまだ早い」と感じていた方も、まずは情報収集のつもりで、会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。すでにいくつかの施設を個別に調べてみたものの決め手がなく迷っている方にとっても、複数の施設をまとめて比較できる合同説明会は、選択肢を整理するよい機会になります。
なお、当社では毎年全国各地で「新しい学校選びフェア」を開催しています。フリースクールを探している小・中学生の保護者の方も、ぜひ遠慮なくご来場ください。
